髙橋佑弥

ブレスレスの髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

ブレスレス(1983年製作の映画)
4.0
『勝手にしやがれ』のリメイク…という触れ込みだが、本家本元より面白い。傑作。色彩は後のゴダールに倣い、物語はありとあらゆる要素を置き換えて…。ゴダールの当時先鋭的だった特徴を潔く排し、応用可能性の高いプロットを優先したら、"男女逃避行"として優れた別物の一本になったという感。ラスト、"アレ"をそのままはやらず、しかし我々は"コレ"でいく!…というリメイク陣の矜持に感動する。

PTA『インヒアレント・ヴァイス』のブローリンの口淫風チョコバナナ食べの元ネタが『ブレスレス』だったとは…

2020/09/01
髙橋佑弥

髙橋佑弥