ゲイリー・オールドマン主演作のなかでトップ3に入る。大好き。
ベートーベンの死後に発見された1つの手紙(遺書)に「不滅の恋人に捧ぐ」と書かれていたことから、その恋人は誰なのか?を探るミステリーの形式でベートーベンの半生を描くもの。
やはり天才と呼ばれる人は凡人には到底理解のできない破天荒な人生送ってるんだなぁ、とよく思うのだけど、ベートーベンもまさにそう。
とにかくとっつきにくい。狂気じみた天才って言葉がしっくりくる。
ゲイリー・オールドマンは言うまでもなく上手すぎて、そのオーラと強烈に発するエネルギーみたいなもの、作曲・ピアノ演奏にあたるときの渾身っぷり、演技に圧倒される、見入る、息を呑むってこういうことだなと思う。
それでいて時おり見せる優しいしぐさや表情がたまらない。不器用なんだろうけど、なんとか伝えようとする姿とか。
ベートーベンの名曲とともにゆかりのある女性たちによって回想される物語、「月光」が流れるシーンとかむちゃくちゃ良かったな…。
ゲイリー演じるベートーベン、狂気じみてるけどとてつもなく美しく、やっぱり素敵だ。