ルチル

ホビット 思いがけない冒険のルチルのレビュー・感想・評価

4.2
ロードオブザリング公開時、日常生活に支障が出るほどハマり込み、指輪物語全巻読み、ホビットの冒険〜行きて帰りし物語まで読んだところで抜け出せた。

なので映画化されたことは知ってたけど、安易に見てはいけないと思ってました笑

指輪物語の前日譚なので、サウロンの影はあるものの、まだ雰囲気も明るい。

ファンタジーの古典なので、後世すり減るまで擦られてきたキャラクターなのに、ピータージャクソンはじめ、このシリーズの映画スタッフの映像はチープさは全くなく、リアルな映像美ときめ細かい感情表現が本当に素晴らしい。

ビルボの元にドワーフ達が押しかけてきて、穏やかな日常を乱し冒険の旅へ誘う。ビルボは居心地いい家が一番と断るが、皆が出て行ったあと居心地いいはずの家が急に狭く小さく感じられ、断った後悔が押し寄せビルボはいてもたってもいられずドワーフを追いかける。

ほんの数秒のシーンでその感情を伝える画力が本当に凄いと思う。

茶色の魔法使いラダカスト、動物へ愛情が凄くて最高。ただの動物大好きおじさんかとおもったら、ものすごく頼りになるし!

地下でビルボはゴラムと遭遇。ゴラムとなぞなぞができるのは、ゴラムの生い立ちを考えればホビットであるビルボしか出来ないことだし、ホビット庄から遥か離れた地でのこの出会いは因縁であり、ビルボが指輪を手にしたのも運命だったんだと思う感慨深い大切なシーン。
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