ルチル

ラストレターのルチルのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
4.1
岩井俊二の映画は、油断していると時々心をえぐられるので構えてみたりするけれど、これはライトな方の映画だった。

タイトルからしてラブレターの続編かなと思ったけど、違う話で、でも手紙を通して様々の人の思いが時をこえて交錯していくのがとても上手だなと思ったし、感情の描き方も丁寧でとても良かった。

松たか子のご主人役に庵野秀明とか、暴力を振るう夫にトヨエツとか、飼うことになった犬がボルゾイ2頭とか、やっぱり絵面のセンスがとてもいいなと思う。

松たか子の高校生時代の子が、顔とかは似てないけど大人の松たか子とにている雰囲気の演技で、姉役の広瀬すずは大人も子供も娘も本人なのに、違和感なく見れているのもすごいと思う。

神木くんが裕里の気持ちに気付くシーン、自分のしていた無神経さに気付くシーンがとても印象的だった。

中山美穂も出ていたけど、裏ぶれた感じがうま過ぎて5分くらい気が付かなかったー。

そしてやっぱり映像に透明感と空気感を感じて綺麗だなと思いました。

この企画の出発点の「チャンオクの手紙」も見てみたくなりました。
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