公開当時、ブレードランナーの続編と聞いて気にはなったけど、サイバーパンク的な重苦しそうな映像の雰囲気と、ララランドで知ったライアンゴスリングが、ミュージカルなのにこれまたどうにも重すぎな雰囲気の俳優さんだったしな、寝るな…と確信しスルーしていた。
でも先日、ドゥニのデューンを見てとても良かったので、BSにて鑑賞。
ドゥニの重厚感ある映像美が、前作ブレードランナーの退廃した近未来の街並みをさらに洗練されたものにしていて、またタイレル社の先端企業らしい無機質で高級なインテリアやデータを保存してるシステム什器のデザインなど、とても素晴らしかった。
レプリカントと人間を隔てる壁がより薄くなり、記憶でさえも植えられたものだとしたら人間を人間たらしめているものとは、魂とは、哲学的な脚本も相まって、映画って総合芸術だなーと改めて思いました。
途中、ハリソンフォードが出てきた時はおおっ!と上がりました。30年の時を超えて前作と話が繋がるのは感慨深い。
ライアンゴスリングの無表情な感じもとてもハマっていてよかったです。
後世のSF作品に多大なる影響を与えてきた映画を、舞台設定だった年代を経て、新たな価値観やデザインを取り入れ現代的に綺麗に昇華させたいい映画でした。