かやの

プラダを着た悪魔のかやののレビュー・感想・評価

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
4.5
久しぶりに観てやっぱ面白いなぁ!と感動しました。初めて観た時はまだ学生だったのでアンディに感情移入しましたが、自分も大人になり中堅どころの会社員になるとまた違った視点で人物たちをみれていいですね。

キラキラとしたファッションで目を潤してくれるこの映画は、同時に【1. 人は見かけで判断される】【2. 夢のために人生を注ぐ難しさ】を教えてくれると思います。

1. 社会人一年目のアンディは着るものに気を使わず、面接なのに化粧もせず髪の毛もボサボサで、人からどう見られようと構わない私は内面勝負だわ!という価値観。自分も社会人を経験して思うのですが、身なりを構う・清潔にする・TPOに準拠した格好をする、って誰も教えてくれないんですよね🥹だけどそれができないとそもそも人に評価される対象にすらならない。映画の冒頭は出版社一社しか通らなかったの理由はまさにそこにある。後にランウェイを辞めて再就職しますがその時には絶対より多くの出版社から声がかかったはず🤔それは経験もありますが、自分の素材を最大限人にアピールするための努力を怠らないマインドを彼女が身につけたからだと思います。

2. この映画には夢を追う人(彼氏、友達、エミリー、ナイジェル…ミランダも)がたくさん出てきますが「夢を実現するために頑張る自分は弱音を吐けない」という共通した弱点を抱えてます。対してアンディはいつも泣き言ばっかりで、すぐ人のせいにし(それが観客をイラつかせるのですがw)夢に向かって頑張ってるんだけど結構人間臭い。でもそれってある意味すごくて、普通あんなシビアな環境に身を置いたらもう自分をトコトン追い詰めるしかない気がするんですよね。エミリーの”I love my job…”とかミランダの”Everybody wants us”という台詞は半分本音で半分建前、そう自分に言い聞かせることでしかあんな過酷な環境で自分を奮い立たせていられないからだと思う🤔アンディは彼氏にも友達にもエミリーにも批判されますが、あれは弱音を発散しながら確実にステージを上がっているアンディへの嫉妬だと理解しました。ドリームを追いかけるアメリカ人🇺🇸たちが潜在的に持ってる心の闇をチクリと指摘されたような気がします😗

アンディがコーヒーを取りに行くシーン、ドリップコーヒー3つ☕️は誰のためなんだろうって気になりません?🤣
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