困ったちゃん

旅の重さの困ったちゃんのレビュー・感想・評価

旅の重さ(1972年製作の映画)
3.9
タイトルが素敵。ミニマルな旅ほどその重さが感じられその人の血肉になるのだと思う。

若干16歳にして母親との関係を客観視した少女が四国お遍路の旅に出るロードムービー。旅先から度々出されるママに宛てた手紙からは迷いや寂しさよりも養分をたっぷり含んだ成長が感じられる。最後の展開の不安定さが更なる成長に発展すること間違いなし。

少女を演じた高橋洋子さんの業界にまだ染まっていない無垢さと自然体な演技が好印象。体当たりのシーンもあの若さながらしかもデビュー作でやってのける大胆さは眼を見張るものがあった。

画面一面の自然も懐かしく本当に心地よい。病床から見える草花がボロ屋に映えてキレイだったなぁ…
困ったちゃん

困ったちゃん