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七人の刑事 女を探がせの一のレビュー・感想・評価

七人の刑事 女を探がせ(1963年製作の映画)
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『七人の刑事 終着駅の女』のあの徹底したクールさには及ばないが、やっぱり面白い。焼けた感化院から脱走した不良少女の殺しがあれよあれよと男女の痴情に繋がっていくのは、無駄足を踏んで蛇行する『終着駅の女』とは対照的だが気持ちが良い。必死で泥を掬う刑事と空港へ車を走らす田村高廣がカットバックされるクライマックスのベタなサスペンスもなんだかんだで好きなやつ。“希望を持って”という言葉が空虚にリフレインされるラストの情緒もイイ。
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