カオリ

バッド・テイストのカオリのレビュー・感想・評価

バッド・テイスト(1987年製作の映画)
4.3
ピーター・ジャクソン監督の処女作!ようやく観ました!
いやはや…このお方は…天才かつ頭おかしい。

ブルーシャツにジーンズの見た目はごく普通の人間の宇宙人…こいつらのへニョへにょな変な動きオカマ走り。それを捕獲するやつらのヘロヘロっぷり。
パーティ開けに撮影したのかっていうようなキャラクタばっかりなのに、このカメラワークは…釘付けにさせられる。
なんなんだよこれ!っていうのを夢中になって観てしまう。

どこか可愛げがあったりグシャったりファンタジーでもあったり…だからヒポポタマスもブレインデッドもロード・オブ・ザ・リングも全部入ってるんですよ。
もちろん、とくに指輪なんかと比べちゃったら作り込みはオモチャみたいでショボいですけれども、これがむしろ愛らしい!

ピージャクのグロ描写って、なんでか可愛いって感じることが多いのですが、この効果音のせいもあるかもな…て、これ観ていて思いました。
ぐちゅぐちゅー!べっちょ!っとか。なんか可愛いんですよ音が。やっぱりファンタジーなんですわ。

処女作って、ミュージシャンでいうところファーストアルバムなわけですが、勢いはもちろん、人となりが思い切り出るというか。
ショボいけど、ね、監督自作の小道具とかさ、もう本当に好きで作ったんだっていうのが伝わってきて、にやけずにはいられませんでした。
ラストは圧巻!すごいー!やっぱり大好きピージャク!grgrー!
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