ふう

悪の教典のふうのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
3.8
ちーちっち ちーちっち♪
そんなにエクセレントな映画ではないのに何度も見ちゃう本作。
予告ですでにバラしているように、人気英語教師が実はサイコパス殺人鬼で…というもの。

主人公教師・蓮見聖司を演ずるのは伊藤英明。
正直、私は伊藤英明があまり得意ではない。
『海猿』は作品自体に興味をそそられなかったし、『陰陽師』の純粋で優しい相棒・源博雅はあまりに原作とイメージが違ってかなり怒ったことも、ある。

けれど、本作の伊藤英明はもう最&高なのだ‼️

有能人気教師としての彼はいまいちパッとしないというか、輝きがあまりなくて、どうも男女問わず生徒に慕われるようには見えないのだけれど…
サイコキラーの顔を覗かせた途端、もう、魅力と色気がぶわわわわわ!!って溢れ出して止まらない。あくまで教師という立場を崩さずに行為に及ぶのもたまらない🤤
(伊藤英明は絶対 "陽" のキャラクターじゃなくて "陰" の方が似合うと思うの)
(どうですかみなさん)

映画→原作→映画 と見ていくと、映画と原作で前後半の比重が全く反対なのも面白い。
原作は、ハスミンの恐るべきコミュ力と意外にも衝動的な犯行の数々をじっくり描いて、その後の "詰んだ" 状態での爆発は思いの外あっさり。なので、上下巻では圧倒的に上巻が楽しい。
逆に映画は、クライマックスのアレを描きたいために前半があるくらいの感じで、最初は全然わくわくしない。けれど、パーティが始まった途端、もう楽しくて楽しくてしょうがない殺戮がはじまる。
もういっそのことアメリカの話とか放り投げて、もっと学校内でのハスミンのカリスマ性と異常性を見せてくれれば…(あと肉体美もあんまりいらなかったかな💦)

クライマックスだけは満点💯
前半は「なんてひどい…」と頭抱えるしかない不思議なバランスの映画🎬️
ぜひ原作と見比べて楽しんでほしい、です❗


あとあと、
今回見返してみて、
私は"真顔で近づいてくる男性"に異様に興奮する性質だということがわかりました🙌
新たなる扉がひらけた気分で満足です💮
ふう

ふう