竜平

悪の教典の竜平のレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
3.8
ある高校で人気者的な立ち位置にいる英語教師「蓮見」にはとんでもない秘密があった。学園モノ及び超絶バイオレンスムービー、にして衝撃的問題作。

ハツラツとしていて生徒からも慕われていて、絵に書いたような善良教師、そんな彼に疑問を持つ者が現れることによって多発していく事件。いつその瞬間が訪れるのか、ホラー映画チックなハラハラドキドキ感がたまらない。前半、布石として散りばめられる登場人物や場面の数々、これらが効いてくるまではちょっと辛抱が必要かも。主演の伊藤英明の怪演がとにかく光りまくる。事あるごとに真っ裸のシーンが出てくるってゆー。意味はわからないけど、なんにせよ怖い。脇を固める生徒や教師たちもまたいい味出してたり。なかなかクソ野郎な山田孝之、痰が絡んで仕方ない吹越満などなど。直前に見た『告白』で悪の権化みたいな役を演じてた少年が打って変わって今作では正義の権化みたいな役で、なんか勝手におもしろかったり。そんなこんなで学園モノ特有の、生徒それぞれにあるちょっとしたエピソードというのも見どころかなと。

にしても後半から終盤にかけての展開、これはマジでやばい。もうね、狂いすぎ、いろんな意味で見もの。しつこく言うけどトラウマ級の、大問題及び超胸糞展開、であるが故に覚悟は必要。でも展開から描写までこんだけ際限なくやってくれるとある種の気持ち良さがあるなとも思ったり、ってこれは変な意味に捉えないでほしいマジで。あとは自分の目で確かめてくれという感じ。てかレコードから流れる不気味な曲が頭から離れない、そんで歌詞も出てくるけどそれが更に不気味ってゆー。
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