このレビューはネタバレを含みます
敗者で始まり敗者で終わる。
ロッキーシリーズの最終章としてこれ以上ない締めくくりでした。
一作目では何者でもなかったロッキーがエイドリアンに愛され、ファイナルでは誰もが知る愛される存在になったのがグッときます。
エンドロールはロッキーがいかに愛されたかわかる造りで、あれはシリーズからのファンへ返してくれた愛だと思って毎回泣いてしまいます。
一作目と同じく無謀な戦いだとしても最後まで諦めないロッキーですが、今作は自分のためだけでなく絆を失くしかけている息子含め周囲の人々の希望のために戦う。
こうなれたのはエイドリアンが共に人生を歩んでくれてお互いに誠実に生きたおかげだわ〜。
ロッキーおじの説教にも円熟した滋味がありましたよね。
ただ可哀想なのは今回のチャンピオン。
どうしても影が薄くなってかわいそうだけど仕方ない、ロッキーの人生が濃すぎるんだもの。
また今回は懐かしいマリー、スパイダー・リコも出てきてシリーズ通して観てきた者には胸熱です。
ワンコのバッカスはさすがに居ませんが、新たにパンチーというワンコも出てきてロッキーから生きるチャンスをもらいます。
なんと亀のカフとリンクは今作も元気に出演してる。
ちなみにカフとリンクは2023年の今でも健在でスタローンが面倒をみているのだとか。
っていうかスタローンが死んじゃったら、あの美人の三姉妹はカフとリンクの面倒を見てくれるのだろうか。