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ロッキー・ザ・ファイナルのbluetokyoのレビュー・感想・評価

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)
3.7
オープニングからして前回とは別物だ。ただ、話としてはたいして面白くはない。でも、とりあえず、ファイナルとしては面目は保った、というところか。最後の試合シーンはかなり胸アツだったりするし。全体的には、沈んだ静かな雰囲気。悲しいというよりも落ち着いた感じがいい。

簡単にあらすじ。
妻のエイドリアンは亡くなっていて、今日は命日の墓参り。だが、もう、付き合ってくれるのはポーリーだけ。恒例なのか、懐かしい場所をめぐって感傷にふける。そんなロッキーに、ポーリーも、過去ばかり懐かしがってんじゃないぞ、とイラついている。

バーで知り合った中年の女性、マリー。少女のころは悪ガキでロッキーに怒られたことを懐かし気に語った。マリーはシングルマザーで息子、ステップスは、プー太郎でふらふらしている。なので、声をかけて、ロッキーがオーナーになっているレストラン、エイドリアンズで働いてもらうことにした。

息子はもう一人立ちしていて、サラリーマン。だが、命日の墓参りにも来ないし、ロッキーを煙たがっているようだ。

そんな、なんか、過去の人的な人生を変えたくて、ロッキーは、再び、ボクシングを始めることにした。プロライセンスも、反対されたが、再びとることができた。

そんなとき、実力はあるが、まるで人気のないヘビー級チャンピオン、ディクソンの陣営がロッキーと試合をさせたら、人気が出るのでは、と思い立つ。

ということで、エキシビションマッチとしての対戦をすることになった。
ディクソンは、ロッキーに向かって、まあ、あんたの対面は保ってやるけど、オレに怪我させるんじゃないぞ、などと余裕の発言。だが、ロッキーは、オレは本気だぜ、おまえを倒してやる、などと言い返して、マジな練習を開始する。

そして試合開始。ディクソンは、軽快にジャブかなんかで、ロッキーを圧倒。だが、ロッキーは、この試合のために練習してきた重いパンチ、ドスンパンチで応戦。ディクソンは、やっべ、これじゃあ、ジャイアントキリングになっちゃうぜ、と本気まる出しで、ロッキーに向かっていく。

下馬評を覆すような好試合に、観客も熱狂。試合は最終ラウンドまで続いた。結果は判定で辛くもディクソンが勝ったが、試合内容にロッキーも大満足。有終の美を飾るのであった。

まあ、そんなわけで、ロッキーは、たぶんだけど、グローブを置くわけである。
ただ、結局、マリーはともかくとして、ステップスは浮いた感じになってしまった。ロッキーの息子は、サラリーマンを退職したのだが、どうなんだ。ポーリーは、食肉工場を定年退職する。定年というのはないんだろうけど。なぜか、絵が上手い。
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