ガブXスカイウォーカー

ロッキー・ザ・ファイナルのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)
3.6
あらすじを読むと、出涸らしもいいとこじゃん。と思うことだろう。ところが、60歳のロッキーが周囲の人間たちに時に反対され、時に励まされながら、再びリングへと這い上がっていく姿はひたすらかっこいい。
ロッキーJr.は親が有名人ゆえにあれこれ言われ仕事がうまくいかないと現役復帰に反対するが、ロッキーは言う。「世の中はいつもバラ色じゃない。それなりに厳しくつらいことも待っている。気を抜いていたらドン底まで落ち込んで2度と這い上がれなくなる。それが人生だ。人生はどんなパンチよりも重くお前を打ちのめす。だがどんなにきついパンチだろうと、どれだけこっぴどく打ちのめされようと、休まず前に進み続けろ! ひたすら苦痛に耐え、前に進むんだ! その先に勝利がある! 自分の価値を信じるなら迷わず前へ進め! 決してパンチを恐れるな! 人を指さし、自分の弱さをそいつらのせいにするな! それは卑怯者のやることだ! お前は卑怯者なんかじゃないんだ! この俺の息子だ!」
人生とは常に戦いであることを息子だけでなく、スクリーンの前の観客たちにも強く訴えかけてくる。もちろんクライマックスの試合もシルヴェスター・スタローンとアントニオ・ターバーの熱演と凝りまくった映像で大盛り上がりだ。シリーズを途中でやめた人もぜひ最後まで観てほしい、熱い完結編だ。