KSat

緑の光線のKSatのレビュー・感想・評価

緑の光線(1986年製作の映画)
4.4
退屈な映画である。極めて退屈だ。だが、それが素晴らしいのだ。なぜなら彼女もまた、退屈だったのだから。

驚くべきは、ここまで台詞が多いのに、そしてパン、ズームインだけでミディアムショット中心の極めてシンプルなカメラワークなのに、観終わった後、最後に残るのが「映画的な」感動である点だ。

それは間違いなく、途中の行ったり来たりのバカンスが(彼女にとっても、我々にとっても)、信じ難いほどに退屈であったからにほかならない。夏になったらまた観たい。
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