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リスボン物語のyaaaのレビュー・感想・評価

リスボン物語(1995年製作の映画)
4.0
ヴィム・ヴェンダースの隠れた名作とまではいかないものの肩の力抜いたようなチャーミングな作品。

ドイツに住む録音技師(決して音声さんとかじゃない!)にリスボンから旧知の仲の映画監督から応援依頼が。リスボンに駆けつけるが映画監督はいない。しかたなしに製作途中の映画の音を採り、付け始めるためリスボンの街に出る録音技師。

OPのたわいない車窓の風景とEU各国のラジオから流れる音楽のシーンはこれぞロードムービー健在ってな感じ。

普段と違ってコメディチックなんだが居心地の悪さを感じる。ド下手なアキ・カウリスマキ感だだよう。

リスボン市の依頼で製作されただけあって、ポルトガルのバンド、詩人、最高齢映画監督とアイテムをそろえてあるが、画面にブルーが入れ込んである風景が素晴らしくそれは十分に要件を満たしている。リスボンいってみてーなーと思います。

なによりも痛快なのがこの映画のテーマ。作劇は決して成功してるとは思わないが、ヴィム・ヴェンダースの映画を創る意味が語られる。

ビデオであリのままを写す?しゃらくせぇ。
フィルムに物語を焼き付けてナンボやろっと。
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