おれの中にも眠っている気がするけれどぜったいに起きて出ては来ないようなものをダイレクトに見せつけられているような感覚で怖かった。狂い果てた一夜の後の一体これはアブラムシでしょうかシラミでしょうかみたいなクソどうでもいい会話が今だとなんだか懐かしく思い出される。そのシーンに限らず話の内容がビビるほど入ってこなくてどうしようと思ったが例えばマイケルシャノンの顔はあれはもうぜったい嘘ついてない顔だしで結局見入ってしまう。抜歯のシーンの痛ましさよ…。もうそれしかないぜったいないというラストが究極的に清々しくて良い。いつか観返してなお好きになれる映画だと思う。
あとこれは余談なのだけどいつもいつもおれは誰かが亡くなった後にその人のことをちゃんと知ることになるのが本当にもうなんというか…観たかった彼の映画が沢山あるのでこれから少しずつ。