コミヤ

アタック・ザ・ブロックのコミヤのネタバレレビュー・内容・結末

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

フォースの覚醒のジョン・ボイエガ主演、エドガーライト製作のSFアクションコメディ。
謎のゴリラ型エイリアンの襲撃から団地の平和を守るため悪ガキ達が立ち上がる!

自分の好きな要素が沢山詰まった映画だった。ザレイドのようにほぼ団地のみで繰り広げられるというソリッドシチュエーションを活かした攻防、脇役に至るまで魅力的なキャラクター達、世間のはみ出しものである悪ガキが力を合わせて戦うという熱いストーリーなどなど。物語的にあまり役割は無いけど存在自体が超絶可愛い2組のキッズも最高!ナルトや日本刀などたまに出る日本要素も嬉しい。また要所要所でスローモーションが使われるシーンはかなりカッコよかった。

それだけでなく少し風刺や批判的な要素もあったのもよかった。悪ガキ達の「団地の住民だと知っていたら襲わなかった」や「どうして団地に住む自分達をほっといて他の国の人を助けるんだ」という台詞やヒロインが大人びたモーゼスの子供らしい部屋を見て初めて彼が15歳だということを知るシーンが印象的。

イギリスというある種の格差社会の最底辺にいて酷い家庭環境に育ち非行を繰り返してたモーゼスが団地の為に利他的に困難に立ち向かった結果、最後に怒涛の”モーゼス!”コールで見送られるラストシーンは泣ける。
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