死ぬほどヒースが好きなので、この映画は何度見たか知れない。原文でも原作を読んだし、サントラなんて何十回聴いてるか！（その後、千回を超えることになる。）
聴くだけで心はワイオミング州。冷たい空気と澄み渡る空の下、羊番をする２人に想いを馳せることができる。
この映画の魅力は、何年たっても誰か一人に惹かれて止まないなんて夢絵空事は存在しないとわかってしまった私みたいな年齢でも、あぁ、彼らなら絶対いつまでも求めあっていけるんだと信じることができること。いつまでも愛し合っていける人と出会える、という美しい夢を見られることだと思います。
もちろんその美しさは、絶対に一緒になれないという高いハードルがあるからこそ。そこまで分かっていても、社会的に受け入れられないと分かっていても、だからこその愛の形が永遠すぎるのです。
個人的にはその永遠の愛が、ヒースとジェイクによって映像化された喜びで、また繰り返し夢に浸れる訳なのです。
ラストは悲しいけれど美しく、反対に重ねられたシャツは、俳優が演じるのを除けば、これ以上の愛情表現はないと思う。
原作はとても短いお話。でも、この映画は文章になっていない部分を完璧に補っていると感じます。名作です。
