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同級生の先生のネタバレレビュー・内容・結末

同級生(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。ハッピーエンドじゃないと聞いていたので、気が重かったけど、逆にハッピーエンドじゃないなら、どう折り合いをつけてくのかな、という気持ちで見られた。

リンダが良い。いくつなのかわからんが、同級生なのか?ゲイである主人公の良き理解者で、リンダがいたからそこまでどん底にならなかった。ジェスも良い。ここら辺はシアーシャ・ローナンの「レディ・バード」を思い出す。ケアし合う関係で良い。

ジョンはクズ。隠したいのはわかるが、隠したいならそれはそれで主人公に誠実であれよと思う。反省して彼女と別れて週末過ごすし学校でも喋るけど、仲間にバレそうになったら殴る蹴るで最悪すぎる。付き合い続けていたら、また振り回されるのかと思うとぞっとする。別れて正解。

他の人の感想で、カミングアウトすべきという風潮はちょっとな、というのを見かけて、なるほどなと思った。まあ確かに自分は異性愛者だとかわざわざ言わないもんな。なんでそれ以外の人間はわざわざ言わなくちゃいけないんだ?でもあの時代は異性愛が普通で、そんな中、ヘテロ扱いされるのが主人公は嫌だったんだろうなと思う。でも、ジョンみたいに言いたくないなら言わなくても良いなとも思う。
あと、主人公もやっぱり思春期で、自我とか、自分とは、みたいなとこで悩んで、自分を受け入れて欲しい気持ちがあったんだと思う。実際ジョンもそこで悩んで主人公に受け止めてもらってたし。

でも、2人の恋愛関係はちょっと疑問。たまたま同じゲイだったから性欲のぶつかり合いで、愛情みたいなとこまで発展してなかったんじゃないかと思う。理解者で嬉しくなって盛り上がっちゃった感じ。まあそれが青春だけど。

リンダの話も、主人公の友達とショートの黒髪の子の話も良かった。
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