最初のギスギスした雰囲気から、こんなところに着地するとは予想してなくて、ホッとして泣いてしまった。
戦争の影響や嫁の苦労など、当時の世相が反映されてるけど、家庭内での女性の姿や苦労する人の姿は、今でも共感を呼ぶと思う。
夫の家族と暮らす奥さん、お嫁さんと暮らすお母さん、婚期を逃しつつある娘、みんなが幸せになる方法はないものか。そういう、私の信じたい理想がこの作品にはあった。
普通の商店が舞台なのに、美術が徹底的に作り込まれていて、重厚さすら感じた。お化け煙突などロケも多い。
「松竹映画100周年記念特集 ホームドラマの系譜」