ペイン

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事のペインのレビュー・感想・評価

4.5
フランスヌーヴェルヴァーグ作品を代表する1本とも名高いアラン・レネ 監督作品。

日本の広島を舞台に「フランス人であるアラン・レネ監督と「愛人ラマン」等で知られる名脚本家が、日本人が体験した第二次世界対戦による原爆被害をどこまで知ることが出来るのか?」というテーマで他国人同士の恋愛を交え、個人の内面にある戦争を背景に描き出している。


先日観たばかりで私的邦画オールタイムベスト級に衝撃を受けた「砂の女」「他人の顔」にメインキャストとして出演していた岡田英次さんが主人公の女性の一夜限りの相手役で、流暢なフランス語を話していて驚いた💯主人公の女性はミヒャエル・ハネケ監督「愛、アムール 」で衰退していくおばあちゃんを圧倒的な演技力で演じきっていたエマニュエル・リヴァ 。とても美しい…


ラスト、結局主人公の女性はどうしたのかは明確には明示されず終わるので若干雰囲気映画ともとれてしまうが、じっくりねっとり舐め回すように撮られた美しいモノクロームのショットの数々に陶酔出来たので良かったです。
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