彦次郎

山猫は眠らない2 狙撃手の掟の彦次郎のレビュー・感想・評価

3.4
重傷を負い引退していた狙撃手トーマス・ベケットが死刑囚の観測員と共にバルカン半島での将軍暗殺に赴くといった話で11年ぶりのシリーズ2作目。指がイカれて眼も霞む状態で現役復帰要請が出されるところに彼の凄腕ぶりが伺えます。
前作は南米ジャングルでの息がつまるような戦いでしたが今作は欧州の街中でのミッションと舞台も変更されています。
男祭りだった前作とは異なり今回はサポートに若い女性がいるのが斬新です。しかしそんな美女にも基本的には酷薄なところがベケットらしいです。作中でもさらっと言っていますが「誰も信用しない」というのが修羅場で生き抜いた鉄則なのでしょう。そんな彼が相棒を救おうとするのも信念あってのことでやはり男臭さは健在。
将軍暗殺に成功するもののベケットの予想を超えた事態となる辺りは前作同様ですが張り詰めたような緊張感が若干薄れたような気もします。
彦次郎

彦次郎