ゴシちゃん

座頭市血笑旅のゴシちゃんのレビュー・感想・評価

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)
3.9
勝新太郎 お馴染み「座頭市」シリーズの8作目 1964年作品

渡世人から命を狙われる旅する座頭市
自分の乗ったカゴを、赤ん坊を連れた病気の母親に譲るのですが、
そのカゴに、座頭市が乗っていると思い込んでいる刺客たちに間違えられ、母親は殺されてしまいます。
夫の借金を返すために働きに出ていたこの母親
借金を返し、夫の元への帰り旅だった事を知る座頭市
残された赤ん坊をこの夫の元へ帰すため、赤ん坊を連れての旅を決意します…

映画は「ゴジラ」シリーズで有名な伊福部昭の重厚な音楽で重苦しく始まりますが
座頭市が夜鷹に赤ん坊の世話を頼む場面
ぐずる赤ん坊に困り果て、自分の乳を吸わせる場面
など、意外にコミカルな場面も多く楽しませてくれます。

「仁義なき戦い」山守親分の金子信雄の精悍な男っぷりに驚き
座頭市に子供の将来を言い聞かせる和尚役の加藤嘉に感動し
ラストは座頭市の悲しくも切ない宿命が見事な余韻を残す、シリーズ中でもなかなかの傑作です。