SatoEmiko

チェンジリングのSatoEmikoのレビュー・感想・評価

チェンジリング(1979年製作の映画)
3.7
仕事と育児に追われ、なかなか映画を見る時間もレビューを書く余裕も持てないまま、迎えた年末年始休み。ようやくゆっくり映画を観て、ああだこうだ、思いを巡らせる時間、個人的な至福の時をやっと取り戻せたので、久しぶりにレビュー。
最愛の妻娘の命を交通事故によって目の前で奪われた主人公。心機一転を図り転居した先は、歴史保存協会保有の長らく空き家だった大豪邸。新しい仕事も始まり順風満帆に見えた矢先に、始まりだした怪異。
毎朝同じ時間に鳴り響く轟音、何度捨てても戻ってくるなき娘のおもちゃ、勝手に開く扉…「ひとを拒絶する家」にたった一人佇む主人公に忍び寄る闇が照らす真実とは…

他の方のレビューにもある通り、のちのホラー映画やゲームにも影響を与えたのではと思われるプロットやシーンが多く。
幽霊が姿を表すことはほとんどないものの、広大な屋敷の中で一人きりの主人公を包み込む寒気のする様な不気味な雰囲気が印象的。
そこはかとない気味の悪さに、主人公の周りで渦巻く人間(元人間も含む)の感情が加わって、ほかの心霊ホラーとは違った余韻を残す映画でした。
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