SatoEmiko

ショー・ミー・ラヴのSatoEmikoのレビュー・感想・評価

ショー・ミー・ラヴ(1998年製作の映画)
4.1
スクールカーストの上層部に位置するエリンと、カーストの最下層でくすぶる転校生アグネス。
交わるはずのない二人に、ほんの出来心のイタズラで一気に燃え上がる恋心。

飽き飽きするような田舎町に、面倒な女子のグルーピング、全然わかってくれない大人たち…何もかもつまらないこの町で、ただ一人心が求める思い人。
少女たちの思いはまっすぐなほどに刺々しく、熱いほどに瑞々しくたどたどしい。
思春期真っ只中、今を全力で生きる14歳の女の子の物語。

「今」がまるで過去も未来も支配してしまうかのようなエネルギーを持つ思春期のあの感じが懐かしい。
人を好きになること、その人に触れたいと、その人に好かれたいと願う純粋な気持ちがまぶしい青春ムービー。
反抗期の、本人も予測不能・制御不能な感情の塊のような感じ、大人と子どもの間で葛藤する懸命な姿、割と好きです。
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