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馬鹿まるだしのlarabeeのレビュー・感想・評価

馬鹿まるだし(1964年製作の映画)
3.4
【馬鹿はゆくゆく銅像になる】

いつかは『馬鹿が戦車(タンク)でやって来る』を観たいと思い始めて幾歳月。レンタルでも見当たらず諦めていたところ、この度U-NEXTで発見(さすがU-NEXT!)。

が、その前に本作『馬鹿まる出し』が『馬鹿シリーズ』の第一作と知る。キッチリした性格の私としては第一作から観ないと気が済まず、まずこちらから鑑賞。

巷には色んな馬鹿キャラが存在するが、ハナ肇演じる本作の松本安五郎は第一作という事もあってか若干キャラが未完成なような気がした。

馬鹿といえば同じ山田洋次監督作品の寅さん。そして松竹新喜劇の藤山寛美演じる馬鹿息子(関西人からすれば「あほボン」)。何と本作には渥美清と藤山寛美の二人が出演している!何と豪華!

本作の松本安五郎は、本当は『無法松の一生』で三船敏郎演じる松五郎のようなキャラにしたかったのでは?と思うがこれはハナ肇が悪いのではない。

漫画でも何でも最初の頃はキャラが定まりきっていないのに、連載が続いていくと段々キャラ立ちしてくる。オバQも最初毛が三本じゃ無かったしね。この作品はその感じで一発目なのでキャラ立ちしていないという印象。

なので次回は馬鹿シリーズ第二弾の『いいかげん馬鹿』を観ないといけないのだけれど、待ちきれないので前から観たかった『馬鹿が戦車(タンク)でやって来る』を観ます。「馬鹿」ばっかり笑。

しかしハナ肇はバンドリーダーでドラマー、馬鹿役から銅像役(役か?笑)まで凄い人よな。
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