【『リング』観たら『らせん』も観ないと気が済まない性分】
公開時にしばらくしてテレビで観たが、勝手にもっと面白かった印象を持っていた。
小説も『リング』『らせん』『ループ』を一気に読んだなぁ。『リング』『らせん』がめちゃ面白かったけど『ループ』はちょっと蛇足感があった(これも印象)。
今回『リング』と『らせん』の2作を観たが、以外とチープ。もっと精神的な恐怖を植え付けられるかと思ってた(これも印象)。
宮崎勤事件以降、血まみれの描写などで怖がらせるのではなく、内面的な恐怖感を全面に出し、ホラー作品としての転換期になったと言われている本作シリーズ。当時は意識してなかったが、その記念碑的な作品であると評価されている事も踏まえて再鑑賞。
ダビングしたビデオから感染する、と言う発想がとにかく斬新で、科学とオカルトが見事に融合して言いようのない恐怖感が掻き立てられたものだ(当時)。
そして貞子のインパクトも強烈。
だが、他の人も言ってるかも知れないが、そもそも現在ではビデオというメディア自体が陳腐化しているので、今となっては古いと思う感じが否めない。
残念ながら古典になれるほどの汎用性もなく、今観ると単に古いだけ。だから当時は衝撃的に怖くて面白かったのに、設定で損してる。
昔の佐藤浩市や真田広之、松重豊などを見て「若いなぁ」なんて思いながら観る作品ですね。