松原慶太

何がジェーンに起ったか?の松原慶太のレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.2
ハリウッドで一世を風靡した美人女優が、歳をとり落ちぶれて、姉妹でひっそり暮らしている。

姉は不慮の交通事故で車椅子生活に。妹はその責任と嫉妬でアタマが変になっている。

部屋から出ることができない姉にたいして、妹がジワジワ苛めをくり返しているのだが、しだいにそれがエスカレートし…というサイコ・サスペンス。

主役ふたりはいずれもハリウッド初期の超美人女優。画像検索して若いころの写真と見比べながら鑑賞すると、味わい倍増。

とくに、なりふりかまわぬブスメイクで、幼児退行し半狂乱になっていくベティ・デイビスの演技はどんなCGよりも怖ろしい。

落ちぶれ女優ものとしては「サンセット大通り」を、自由がきかない状況での恐怖という意味では「ミザリー」「裏窓」を、それぞれ連想させる。
松原慶太

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