松原慶太

アメリカン・フィクションの松原慶太のレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.9
なかなか秀逸なアイデア・脚本だった。

インテリ純文学作家のモンク(ジェフリー・ライト)が、経済的な事情から半ばヤケクソで「ありがちなアメリカ黒人小説」(貧困とドラッグと警察沙汰)を書いたところ大ヒット。映画化の話も舞い込むのだが...という話。

話のベースは主人公の「中年の危機」を描いた感情移入しやすいストーリーテリング。出版社やハリウッドのアホさ加減をおちょくった箇所には笑った。

終盤、現実と映画内世界が入れ子状にリンクし始める。けっきょく現実世界の彼女とは「うまくいかなかった」んだろうなぁとそこが切ない。
松原慶太

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