ゴン吉

グッドフェローズのゴン吉のレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
4.0
グッドフェローズと呼ばれたギャングの伝記的作品。 
レイ・リオッタが主演、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ポール・ソルヴィノらが共演、ロレイン・ブラッコがヒロインを演じる。

ニューヨーク・マフィアのヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)の半生を事実に基づいて描いた作品。
ヒルはアイルランド系の父とシチリア系の母を持ち、子供のころからマフィアになる事を夢見て育ち、やがてポール・シセロ(ポール・ソルヴィノ)のもとでジミー・コンウェー(ロバート・デ・ニーロ)やトミー・デヴィート(ジョー・ペシ)らと強盗を働くようになる。
1968年にジョン・F・ケネディ国際空港でエア・フランス現金強奪により42万ドルを手に入れ、さらに一味は1978年にはジョン・F・ケネディ国際空港でルフトハンザ航空現金強奪事件で、600万ドルを手に入れる。
しかし分け前をめぐる対立や口封じのために仲間を次々に殺していく。
さらに麻薬密売にも手を染めるが.... 

レイ・リオッタの出世作で、一方、ロバート・デ・ニーロはマフィアがよく似合う。
子供のころからギャングに憧れ、大人になってからはやりたい放題に生きてきたヒル。
「欲しいものは電話一本で手に入った 車もタダ 何十件もある隠れ家のアパート 週末には3万ドルもギャンブルに使い 勝てばすぐに使い果たし 負けても借金すればいい 負けたってどおってことはねえ 金がなきゃ 盗んでくりゃいいんだから 何でもやった デカも抱き込み 弁護士も判事も買収した みんな みんな金を欲しがってた なんでも思いのままだった」 
マフィアの幹部になれるのは生粋のイタリア人だけで、アイルランド系の父を持つヒルは幹部になれないなど興味深かった。
そして立場が危うくなると恩人や仲間を裏切って証人保護制度に入り、刑罰を逃れて生命を保証され刑務所に行かずに市民として生きる厚顔ぶり。
そんないかれたヒルの半生をレイ・リオッタが好演している。
「俺は抜け殻さ 死ぬまで骨なしだ」 

2023.4 地上波テレ東で鑑賞(シネマスペシャル・吹替:加賀るう 訳) 
第63回 アカデミー賞で助演男優賞を受賞(1991年)   
第47回 ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞(1990年) 
ゴン吉

ゴン吉