未来からやって来たネコ型ボットの力をかりてトラブルを乗り越える少年を描いたTVアニメ「ドラえもん」の劇場版作品。
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」(1985年) のリメイクで「映画ドラえもん」シリーズの41作目。
小学館創立100周年記念作品。
小学生ののび太は、夏休みに友達と一緒に友人のスネ夫の家でミニチュアを使ったSF映画の撮影を楽しんでいた。のび太は撮影中に庭でロケットの模型のようなものを見つけ、それを自宅に持ち帰ると、中から小人のポピリカ星人のパリが出てくる。その後、宇宙戦艦が現われてパリを捕まえようとする…
ドラえもんならではの色々なアイテムが登場して楽しめる。
定番のスモールライトやどこでもドアに加え、ロボッター、かべ紙秘密基地、天才ヘルメットと技術手袋、ほんやくコンニャク、犬のおもちゃ、かたづけラッカー、石ころぼうしなどの便利な道具が大活躍。
さらにはピリカ星人も、翻訳ゼリーなどの面白アイテムでストーリーを盛り上げる。
作品前半はスネ夫の成長物語かと思いきや、後半では単なるドタバタ戦闘劇に変わってしまい、テーマが伝わってこない。
また問題解決に、のび太たちは安易に戦車や戦闘機による武力介入を行うが、平和的な解決方法を探ってほしかった。
武力紛争を助長するストーリー展開に加え、作品を通してメッセージ性が感じられなかったのが残念。