人工臓器を高額ローンで売りまくるユニオン社の、ローン滞納者から臓器を回収するレポマンのお話。
近未来SFですが、ちょっと長い映画。主人公のサスペンスが始まるまでが長い。けど、そのおかげでキャラクターのドラマがえがけているような気もする。
主人公の奥さんが酷いのと、主人公を演じるジュード・ロウの頭髪加減が終始気になった。
臓器を取り出す場面なんかがあるため、けっこうグロい。
そういうのにある程度耐性がある人向け。
クライマックスに近づくにつれ、笑っちゃうほど不可解なシーンの連続になるけど、それが衝撃の結末で、なんであれだけ不可解だったのか分かる仕掛けになっている。
この「不可解さ」が、本当にこの映画をマジメに観ていた自分がアホなんじゃないか?と思えるぐらいアホらしい「不可解さ」で爆発しているので、後半はびっくりの連続になる。
あまりのご都合主義と、あまりに馬鹿らしいシークエンスで彩られた後半の展開が、ラストで「ああ、なるほどな」と頷く事となる。
ただ、このラストが後味悪いので、そういうのが嫌いな人にも向かない映画。
フォレスト・ウィテカーが、ある意味悪役なんだけども良い友人役を好演。
ブルーレイとしては、街並みのネオンなど色彩豊かな場面もあるので画質の良さが引き立つ。
近未来SFサスペンス好きで、グロも好きで、渋めのアクションが好きで、ついでにジュード・ロウが好きだったりしたら、おススメ。