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紅の流れ星のmitakosamaのレビュー・感想・評価

紅の流れ星(1967年製作の映画)
3.4
スカパーにて。裕次郎の赤い波止場のリメイクだそうな。主役を渡哲也にして軽快な作品に仕上がってるね。

冒頭が羽田空港。白スーツにパナマ帽の伊達男の渡哲也(五郎)。窃盗した赤いスポーツカーに乗りヤクザを暗殺。
それで神戸に逃れてくる。

当時の神戸がホントに外国みたい。ロケ地が全体的に外国っぽさを演出してて、ギャング映画の雰囲気を醸し出してる。

松尾嘉代演じるユカリがセフレ状態だが、婚約者を探しに来た女ケイコ(浅丘ルリ子)に熱を上げる様になる。

とにかく渡哲也が、女に「寝たい」を連呼する、ヤラセろオーラが凄い。
パナマ帽を斜め被りしキザに振る舞ってるが、思いの外に軽薄で饒舌だ。

宍戸錠演じる東京からのヤクザの追っても、思いの外に軽薄。なんかみんな軽口をきく。

ルリ子を口説き落としやっとベットインに漕ぎ着けたが、宍戸錠に弟分(杉良太郎)を殺され、そっちの復讐を選ぶ。
女より殺しを選んじゃうんだな…姦っちゃってから殺る、とはならないんだね。

結局神戸でも殺人を犯し警察に追われる。セフレのユカリならマカオへの逃亡ルートが確保出来るが、結局ケイコを選んじゃう。

最後はキザに破滅の美学を貫く。若かりし渡哲也の甘い丸顔マスクと相反するビターボイスが堪らんね。ルリ子のファッションがアッパッパーなのも可愛い。
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