いなだ

Tommy/トミーのいなだのネタバレレビュー・内容・結末

Tommy/トミー(1975年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

The Whoが好きで、アルバム「Tommy」を歌詞と和訳とにらめっこしながら通して聴いたので、映画も観てみた。
なんだかちょっとアングラっぽい奇妙な雰囲気で独特の小物が使われている(マリリン・モンローのデカイ像とか)。台詞がほとんどなく、ほぼ曲で構成されてる映画なので長いMVみたい。主人公のトミーがボーカルのロジャー・ダルトリーで、なかなか演技が上手かった、特に三重苦を負った状態。アーニー叔父さんはドラムのキース・ムーンで、薬物のせいで年齢の割に老け込んだ容姿だったし、なんか妙にノリノリの演技だったので変態感が出てた。
演じている人がその場面の曲を歌ってるんだけど、伝道師はエリック・クラプトンとか、アシッド・クイーンはティナ・ターナーとか、ピンボールの王者はエルトン・ジョンとか、やたら豪華だった。バック・バンドのザ・フーの皆さん、の安心感がすごい。音質はあまり良くなかったけど、曲はやっぱり最高。ドラム蹴飛ばしてるアーニー叔父さん改めキース・ムーンも見られるよ!
ピート・タウンゼントがイメージしてたのって本当にこれ??感はあったけど、映画は映画として結構好きだなぁ。精神世界と現実とが混沌とした不思議な感じを面白く映像化してる。ラストの妙な高揚感、良いよね。
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