どーもキューブ

ハロルドとモード/少年は虹を渡るのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ハルアシュビーのハロルドの愛とモードの詩



1971年脚本プロデュースコリンビギンズ。監督ハルアシュビー。



こちらもずーっと見たかった作品。都内でリバイバル上映されめでたくソフト化。
アルトマン監督の「ナッシュビル」同様に見たかった作品。

監督は優しい作品ばかり作ってきた。編集マンから監督になったハルアシュビー。

庶民の心を流れ者として歌い続けたバートキャラダイン出演「ウディガスリー心の旅」

ベトナム戦争以後の傷を伝えた人々を描く隠れた傑作ジョンボイトの「帰郷」

私のお気に入り作品。兵士達の護送ロードムービー。ジャックニコルソンの素晴らしきろくでなし達の優しく、意気地なしでギャースカうるさいだらしな旅「さらば冬のカモメ」

寡作ながら素晴らしいニューシネマ魂を持ったハルアシュビーの二作め。パラマウントDVD鑑賞となりました。



いやーもう
素晴らしい
素晴らしい
素晴らしい、なんと変な人達の映画でしょう!

ニューシネマフリークな僕にぴったりなこのアウトサイダーな2人のラブ

ニューシネマの素晴らしさって、  

こういう人々の

アメリカそのまんまのアメリカ人の姿

を懸命に映そうとした映画群にみえます。

だから、

素晴らしい運動

であるし、

だから

好きなんです。

面白く無くていいんですよ!

そこに娯楽にとらわれない作り手のやりたい、描きたい姿をそのままフィルムにのせる、写す、表現する。

娯楽性や論理性よりも好きな表現です。かえって狭義にも私には感じます。ニューシネマを頬ずりする私にとっては、ですけどね。

アメリカ生んだ素晴らしすぎるフィルム現象であると思いますし、私がこよなく愛する映画がたくさんあります。

なんと素晴らしいんでしょう!

この音楽この変さ、奇妙さ、メッセージ。ハルアシュビーの最高傑作ではないでしょうかね。

まるで
鋭い海外短編小説のような素晴らしくエッジの利いた場面のかわりぎわ

素晴らしい編集

素晴らしい音楽

そして
なによりこの映画を支える強烈な「死にたい、死に体」変わり者のハロルド少年



人生を曲がったなりに生きてきた、偏屈、かわり叔母さん、それは優しさのポエム、老婆モード

2人のボーイーツガール物語

ハロルドの聞いてもらえたそのラブ

モードの励ますかのような寛大で変テコで包むラブ

2人のささやかなロードラブムービー

いやいやとってもひきつけられ今年ナンバーワンの自宅鑑賞映画です。

変な目でも
ラブはラブ
変わっていても
驚かしたくても
曲がっていても
ハロルドは、愛を曲がって試し
モードは奇妙に曲がって愛を受け入れる



凡人がかかっても撮れない映画です。

すんごいです。こういう映画が好きだからしょうがないですね。

本当に素晴らしい映画でした。

ハルアシュビーは、ジャックニコルソンがインタビューで言ってたんですが、全然監督らしくない人です。

キッタナイ格好
長髪ヒゲボーボー
優しい風情だったそうです。

作風を感じると本当にナチュラリストな感じはビンビンに感じますね。

なんて優しい映画なんだろう、素晴らしいです。この2人役者の素晴らしさこそ素晴らしい。

変人をナチュラルに伝えるピュアネス系物語ですが、とってもひねくれていて
大好きなお気に入り作品になりました!

ハロルドの曲がった傷

モードの優しさ

そこにラブは生まれたんだね!良かったね!

ク○素晴らしい映画でした、本当に!ハルアシュビー最高!



という事で
ハルアシュビー監督の

なんと奇妙なラブ

なんと異常なラブ

いやいや

ハロルドの愛、モードの詩に胸撃たれた私でありました、あー映画って素晴らしい!
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