らんらん

出所祝いのらんらんのレビュー・感想・評価

出所祝い(1971年製作の映画)
2.5
やけにこの映画のレビューが少ないのも頷ける内容。当時流行った任侠物なんだけど、何か古さがあるというか盛り上がりに欠けるというか、何より誰も救われてないオチ。これではうーんと言わざるをえない。それに主人公よりもむしろ悪役の夏八木勲のほうがまだわかるという気がする。死ねない夏八木勲と死ぬつもりの仲代達矢、むしろ夏八木勲の方が生き残るべきだったと思えてしまうあたりもどうなのか。黒幕的存在の丹波哲郎にしてもそこまで悪とは思えないし、夏八木勲なんかは特にどうしょうもない立場だったのでは?もう時代の流れとしか。それだけに親分の義理を立てるという気もわかるが、なんか空気読めてないというか、それをやって何が残るの?みたいな。ヤケになって起こした自己中な乱心としか思えないあたりが共感できない。
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