竜平

摩天楼はバラ色にの竜平のレビュー・感想・評価

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)
3.6
マイケル・J・フォックス主演。成功を目指して田舎のカンザスから大都会ニューヨークへと上京してくる大学新卒の青年がとある大企業にて持ち前の人柄や頭脳を発揮していく、という話。

「摩天楼」と書いて「ニューヨーク」と読ます邦題、なんかいいよね、ってのは置いといて。軽めに楽しめる、いや楽しむべきコメディ。どデカ企業にて主人公があれやこれや巻き起こしていくドタバタ系のサクセスストーリーなんだけども、全編通して「んなバカな感」がおもしろい。そもそも主人公は気さくな性格で野心もあって、じつは頭もよく回るし口も上手い、そんな人物をマイケル・J・フォックスが愛嬌たっぷりに演じてる。なんやかんや主人公のオイシイ方向へあれもこれも進んでいくわけだけど「ツッコミどころ」的な気になり方をしないというか、いやむしろマイケルだからこそ役が成立してるんじゃないかとさえ思う、し、こーゆー人物が世の中で成功していくんだろうなと、なんかそこらへん変に現実味も感じたりして。メール係と重役という二つの役職を人の目を掻い潜りつつこなしていく展開、早着替えしていく様とかで『ミセス・ダウト』を思い出した、ってのは全然関係ない話ね。一つ屋根の下で男女入り乱れて繰り広げるとある夜のシーン、これはニヤける。コントのようなドタバタ劇よ。てかやり手のビジネスマン又は金持ち社長とかにありがちな話題と言えるのかな、不倫や愛人、女遊びといった浮いたやつ。性的メタファー描写が無駄に多いのも笑えるところ。

ラストあたりの流れ(逆転劇?)は頭のわるい俺ではちょっと理解できなかったんだけど、まぁそんな理解もひとまずどーでもいいとして、マイケルの魅力と80年代の雰囲気を大いに感じれる娯楽作品。
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