月うさぎ

摩天楼はバラ色にの月うさぎのレビュー・感想・評価

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)
3.0
マイケル・J・フォックスが主役。それに尽きる映画。
って言ってしまうと身もふたもないですが、それでも、そのおかげで今でも残っている映画だという事は確かです。高校生ではない元気な彼の姿が観られる貴重な映画だと思います。

この映画のもうひとつの見所ポイント!
ザ・昭和!(アメリカだけど😆)
今「昭和」をネタにしたコメディが人気を博していますよね。この映画もそう言う目で見るとすごいですよ。時代劇より違和感ありです😅
アメリカと日本の差異も再認識できるかも。

【ブーム】
80年代後半は洋楽がめちゃくちゃ元気だった頃
この映画の監督さんは「フットルース」の監督さんなんですね🎵
日本でも雇用機会均等法ができて女子の出世も可能になった。 
スーツやワンピースやブラウスにも肩パッド。ハイヒール。髪の毛はボリューム命。
ポリコレなし。美人=金髪白人
それにしてもヒロインがケバい。性格も可愛くない😆
化粧はスフィンクスかミーアキャットのよう!

原題/The Secret of My Success
成功の秘訣が「成りすまし」なのだからすごいというか酷い🤭
やる気と自信とガッツ(死語ですね)だけは充分。
当時の日本さバブル景気の直前で、やりたい事や面白そうな事が溢れていた。
だからこんな能天気なコメディも受け入れられたんでしょう。

【M&A】
カンザスのど田舎からニューヨークで成功を夢見て上京したブラントリー(マイケル)は就職する予定だった会社が買収され無職に。遠い親戚の経営する大企業にメールボーイとして入社し…
と、ここで思い出すのは、当時の日本にはM&Aなんて概念はなかった。企業買収はもちろんあるけれどビジネスとしてそんなにメジャーな話ではなかった。
終身雇用が主流で重役が突如解雇など、リアルに思えなかった気がします。

【パソコン】
Eメールは使われていない。
パソコンはデータの処理や記録媒体としての機器で、社内の連絡事項は会議か紙データ。
ブラントリーの役目は社内連絡を「手紙」の形で各部署、各人に配達する事なんですね。
映画を観た当時、意味を誤解していました。
彼が配っているのは会社に届いた郵便物だと思っていたんです。
メールセクション(今なら情報センター)にいたから、内部情報や経営の極秘データもその気になれば見放題だったと、そういう事だったのです。

【投資】
若い才能に「投資する」というのも、日本ではあまりありませんよね。
なので最後までなんで彼が上手く行っちゃったか分からなかったのです。
巨万の富を持つリッチ層を味方に付けたのですね。
(今、ようやくこの話の全貌がわかったけれど、それでもリアリティはないです)

何よりもこの話はラブコメなのですが、ブラントリーとクリスティが似合わなすぎて…
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