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画家と庭師とカンパーニュのturkeyのレビュー・感想・評価

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)
3.5
一言で言えばジャン・ベッケル版「デルス・ウザーラ」(黒澤明監督・1975年)なんだけど薄っぺらい。
インテリ(監督)が陥る病、都会人より地に根付いた地方の人達こそが逞しく哲学に満ちている、それ自体、インテリの思い上がりそのものに感じてしまい物語に没入出来なかった。
親友に雇い主と雇用人の上下を付ける代わりに人間観察や生きる哲学に於いては雇用人の方が上にしてバランスを取ってるのだけど、それ自体、小賢しく感じてしまう(わざわざ画家自身に画家の仕事は観察する事だと言わせ、都会人の浅はかさを強調)。
会話劇なんだけど会話そのものも起伏がなく退屈、見るべきものはフランスの田舎風景とジャルダン役のジャン=ピエール・ダルッサンの朴訥とした演技くらいでした。

※庭師は神の代理人だね。
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