画家と庭師とカンパーニュの作品情報・感想・評価

「画家と庭師とカンパーニュ」に投稿された感想・評価

HarryT

HarryTの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まったく、世の中には、素晴らしい作品が転がっている。一人で見てよかった。この泣き方は、人には見せられない。キャンバスがどんどん変わっていく。最初の頃と、最後じゃ、目が違っている。参った。
RyotaI

RyotaIの感想・評価

3.8
片田舎に住む画家の元に、募集を見てやってきた庭師がいた。二人は幼い頃に“無鉄砲”と呼ばれたほどの仲だった。二人はお互いのことを、“キャンバス”、“ジャルダン(庭師)”と呼び合い、共に多くの時間を過ごすようになる。

キャンバスは初め、風景画を描いていたが、何処か抽象画に似た雰囲気があった。しかし、ジャルダンと過ごす中で、絵は具象化されていき、最後には長靴、ナイフと紐、カボチャなどへと変わって行く。『ニーゼと光のアトリエ』において、絵が心を整理してゆくものと言われており、整理が進むにつれて、具象物が多くなる傾向があると言っていた。この映画においても、キャンバスは書くことで心を整理していたのかもしれない。そこに絵画の本質があるのかも。

また、冒頭でも触れられているが、ジャルダンと小型犬が並走するシーンが何度も挟まれている。最初はそれこそ、「クソ犬」と罵ってだけいたが、後に行くに従って、戯れていたり、終いには置き去りにするほどのスピードで彼が駆け抜けて行くことがあった。
キャンバス同様に、ジャルダンも二人で時間を過ごす中で変化があったことの表れだろう。

末期の病気が発覚した時に、ジャルダンは「鯉は死神だ」と言った。そして、二人は念願だった釣りに向かうのだが、ジャルダンは必死に鯉を釣り上げる。その様子をみるキャンバスの面持ちが何とも寂しくて、切なくなった。

結末近くで、ジャルダンが寝そべっているシーンがあるが、その温かく柔らかな表情に胸が熱くなった。
画家と庭師。奥さんっていいなあ。
眩い緑に癒される映画。犬が可愛い。
無

無の感想・評価

4.0
遅れてきた中年男たちの夏休み。
荒れた庭を手入れしたい画家が依頼した庭師はかつての同級生だった。
タイトルの通り画家と庭師の枯れたじいさん二人が主役、なのに数十年ぶりに再会した彼らのやりとりは何もかも屈託がなく少年のように楽しげ。
犬との戦い(?)は思わず笑ってしまう。
それぞれ悩みを抱えつつ野菜を育ててみたり釣りをしたり二人は濃密な日々を過ごすが…
どの場面も眩しいくらい光と自然にあふれてて瑞々しい。
最後は侘しくて切ないけど爽やかな風が吹き抜けるような後味の良い作品。
Bambi

Bambiの感想・評価

4.5
庭に寝そべりながらラジオで音楽を幸せそうに聴いているところで「へぇ、モーツァルトって言うのか…」の場面が忘れられない。
素朴な感受性こそが人を幸せにし、人生を豊かにするんだよね。
Sumrain

Sumrainの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

パリの妻と別居して、生まれ育った郊外の田舎で絵を描いている初老画家の庭師募集に応募してきたのは、小学生の同級生で国鉄を辞めた平凡な男だった。違う世界を生きてきたふたりだが、かつてのように意気投合する。互いの問題を解決したりアドバイスしたりといい関係を築くも、庭師が腹痛を訴える。死神の目は鯉の目に似ている。彼の好きだったものを描き、画家は新境地を開く。偏屈で身勝手だった画家は庭師と交流する中で他人を慮ることを覚えた。というより、彼は元々そういう人懐こい人物だったのかもしれない。庭の景色も美しく、心が安らぐ作品だった。
見たのはもう10年ほど前ですが、凄く満足して見終わったのをよく覚えています。

久しぶりに再会した幼馴染みの画家と庭師の2人の友情を描いたドラマ。
人生も大詰めを迎えた歳で、改めて年老いた時にこういう生き方をしたいと思える内容でしたね。

見た当時は20歳そこそこの時でしたが、これを10年20年後にまた鑑賞したら、どう感じるか、また色々違ってくるんだろうなぁ。
fmofmojimo

fmofmojimoの感想・評価

4.5
田舎の実家に帰ってきた画家。無人だった実家を改修するために何人かの業者を呼ぶが、そのうちの庭師は小学校の同級生で、いたずら仲間であった。昔の思い出に盛り上がるふたりだが、裕福な家の出である画家と労働者階級の庭師とは価値観の違いを感じることもあった。
彼らはそれぞれを、「キャンバス」と「ジャルダン(庭師)」と呼ぶ。

妻のことをいつも「奥さん」と呼ぶ庭師。
その言葉が、愛しくて泣きそうになる。

このふたりの、ゆるい、けど確かな友情が。

映像の美しさ。
とても、好き。

「コイは死神と同じだよ
どこかにいる
無言で大きな口を開けて待ってる
気づいたときは口の中」
素敵な映画

お庭がどんどん綺麗になってくシーンは
見ててワクワクした(*´∀`*)
お花やお野菜 愛溢れる庭師だからこそ
あんな温かいお庭に出来たのかな。

ふたりを見てると 一緒の気持ちになって
ふたりが楽しそうにしてると楽しいし
ふたりか悲しそうだったら悲しくなる

スクーターで追いかけっこする犬は
見ててほのぼのしちゃった(*´∀`*)

疲れてる時に見たらほっとする映画
shiori

shioriの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく静かな日常の会話やできごとだけでできあがってる作品です。昔はいたずらを一緒にするような親友同士だったけれど、結局まったく違う人生を歩みそして偶然再会した男ふたり。最初の再会のところがめちゃめちゃかわいい。「ケーキ!!」  ジャルダンとキャンパスとか他にも単純なあだなのつけ方もかわいいね。どんな人生が成功かなんて死ぬまでわからないけど、欲張らず手の届く範囲の人やものたちを大切に大切にしてゆくことが一番大事なのかもしれないね。最後の個展のところではどうしても心打たれちゃいます。
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