どん

コーヒー&シガレッツのどんのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.8
白と黒のフラッシュバック
タバコの煙と珈琲の過剰摂取を
イメージしてしまうような
クラックラするオープニング

印象的な白黒チェックのモチーフを
いたるところに配置する
違うエピソードでの同じ
カメラアングル
登場人物それぞれが口にするキーワードが
一見ランダムなのに
まるでどこかつながっているかの
ようなとても緻密なちりばめ方

デジャヴのような
幻覚のような

モノトーンでとても
お洒落なルックなのに
エピソードそれぞれの
シチュエーションが セリフが 動作が
いちいちおもしろすぎる
周りの人たちのクスクス笑いが
こんなに楽しい

映画館っていいなぁーー


珈琲と煙草そして音楽を
ずっと変わらず繰り返し楽しむ90分
それを象徴するかのように
頑なに3コードしか使わないエンディング曲

映画の中に完結する物語はなく
珈琲と煙草からつながっていく時間が
スクリーンのこちら側にもひろがる感覚

いやーーいい作品でした
どん

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