どん

アメリカン・ユートピアのどんのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
3.9

トーキングヘッズはあんまり
詳しくないけど、こないだ見た
キンキーブーツウエストエンド版の
映画館上映みたいな気持ち良さを期待して。

んーー!
やっぱりエンターテインメントのチカラは
すごいーーー!
演者…というか奏者としての能力が
みんなおっそろしく高い!
楽器も踊りも歌も。
コンセプトアルバムの舞台化みたいだった。

鎖で囲われた空間で、イヤーモニター使ってる
とはいえ打楽器も多いし反響音の
コントロール大変やろなぁー…とか考えてたら
後半でこの鎖のカーテンがスルスル上がって
元々のステージ自体があまり広くないのが
わかった時にハッと気がついた。
わざわざ囲ってたんー!
舞台上でキラキラしたテレビ画面をイメージ
させるだけじゃなく、鎖の有無を使った
そーいう表現方法なのね。
そうだった…これスパイク・リー監督だったわ。
シールドケーブルがなく奏者の動きに制限がない
縛るものがないことも、より意味が深まる。

さまざまな人種とそれぞれのつながり方と
これからの生き方考え方をを舞台で表現する。

幕が降りる瞬間には、あちらのオーディエンスを
含めた観客席が舞台側になるよういつのまにか
カメラ位置が移動していて、幕の内側に居た
こちらが、すべてを現実のスクリーン外の
観客席側から舞台芸術として眺める終わり方。
すんごい計算されたカメラワーク!!
一瞬何が起こったのかワカラナカタヨww
映画館ならではの表現!

はぇーーー(驚嘆)

いやーー楽しかった。満足。


ーー2021.6.21追記ーーーーーーーー


最後の幕が降りた時のカメラ位置、
なんでわざわざこんな終わり方にしたのか
なぜか気になってずーっとモヤモヤ考えてた。
バックステージに自然につなげるためってのも
あるだろうけど、これを解釈するとしたら
「見てるあなたも実は舞台の上に居るんだよ」
ってことなのかしら。
予告編での最後にパタンとひっくり返る
ユートピア表記もぜったい意味ありげよね。
もー誰かスパイクさんに聞いといてーー
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