このレビューはネタバレを含みます
菅田将暉の長髪髭面で漫画を描く姿が
浦沢直樹に似てるなーと思ったら
脚本•長崎尚志の経歴を見て納得。
浦沢直樹と2人で漫画のストーリーを組み立てて
ピッグコミックスピリッツの編集長もしてたり。
そう考えると劇中の雑誌名が「ライジングサン」
だったのもなるほど…。
リアルさを感じられない-と言われながらも
描き続けた似顔絵。
もしかして「自分自身でも本当に、
リアルに生きていることを感じられていない」
人たちを無意識に写実的に描いてたのかな。
中身がカラッポな人たちという皮肉めいた
暗喩で、影響を受けたキャラクターが
伝染するように交わり入れ替わりやすい状況を
意味するシーンのような。
エンドロール最後の方でみんながモゾモゾ
帰り支度を始めた一番最後のタイミングで
刃物のイヤな音。
みんなの動きがピタッと止まった。
これ…
どこの誰に移った“キャラクター”の仕業かは
わからないけれど事件がどこかでまた起きて
いる、終わってないってこと…??
画面に映らないバッドエンド。
こういう演出好きーww
浦沢直樹のMONSTERを読み終わった後の
ゾワゾワ感がよみがえる…!
豪華なキャストでダレることなく、
ずっとハラハラドキドキする良作でした。