emily

秒速5センチメートルのemilyのレビュー・感想・評価

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)
3.6
三部に別れていて、主人公貴樹が電車遅延のすえやっと明里と待ち合わせ場所で再会できる中学生の初恋物語。

高校になった貴樹の事を好きな女の子の届かない想いを綴った二話。

社会人になった貴樹。心は弾力を失いただ働く日々。どっかでずっと心に居続けた明里を思い出し、山崎まさよしのone more time,one more chanceに沿った貴樹の今、明里のいまが流れる。

初恋の淡い感じ、胸が締め付けられるキュンとする感じが映像と音楽共に絵画のように美しく流れる。

個人的には二話の宇宙やロケットなどの壮大なものを届かない想いの描写として描かれた映像が儚く美しくすぎて涙がこぼれます。

風景の中に置かれる人物の配置や、色使いそうしてスケールの大きさなど、美しすぎる絵が多くて、何度も一時停止ボタンを押したくなりますね。

物語は単純ですが、実らない初恋、繊細な心の描写が風景、自然の壮大さや繊細さでロマンティックに描かれているので、どこか懐かしい恥ずかしい、昔の淡い恋心を思い出して胸が苦しくなります。
emily

emily