ダミアンの出生の秘密はもちろん本作品のホラー映画としての肝で、それに関して周囲の人が次々と悲惨な死を遂げていく。首吊り、飛び降り、首チョンパなどバラエティー豊かに人が死ぬ！
ただ、直接的な人の死や超常現象の表現以外にも、ダミアンを巡る家族の疑心暗鬼や心理的葛藤もなかなか見ごたえがあった。また、ダミアンのシンパの乳母のウザさも良い味を出していた。
ダミアンも作中でまともに喋るのは最後のシーンだけで、あとは思わせぶりな表情で鑑賞者に意思表示をしていたことも驚き。
古い映画でコテコテのセリフや演技が気になるところもあるが（例えば、神父はダミアンの父親に警告するのにあんな言葉足らずで煽っても逆効果でしょうよ）、音楽はカッコいいは、アンチクライストの誕生という設定が絶妙だは、イイ感じのバッドエンドだはで楽しめた。
