ロビンソン

8 1/2のロビンソンのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.2
映画にストーリー重視で評価している私からしてみると、こういう映像の凄さを見せつけてくれる映画は評価し辛い。名作の声名高い作品だから余計に笑
ストーリーの良さを求めるなら映画よりも小説とかみなさいよって監督の気持ちかな?確かに映画の良さってストーリーだけじゃなくて映像や音楽やキャストも大事だし。

主人公は映画監督で最新作の映画を作るために温泉地へやってくる。だがなかなか構想が浮かばず、周りはくどくど映画について聞いてくる。それに苛立つ主人公だが

映画監督とか映画関係についての映画ってすごい面白い。映画界の裏側だったり監督の苦悩だったりが垣間見えて、自分が撮りたい映画を撮るだけじゃなくて、観客やスポンサーなんかが食いついてくれないと意味ないし…とかでとても大変な仕事
だからこの映画の主人公はたぶんフェリーニ自身の投影な気がする。違うかもだけど笑

1回観ただけで全てを理解なんか出来ないです。確かに映像の美しさとか音楽の良さとかはわかるけど、ストーリーを追っていくとまるでわからなくなる。でも眠くなったりすることなく映画にのめりこんでいたので、つまらないというわけでは全くない。

彼の人生って一体なんだろう?ただ映画を撮るだけ?愛する人にも誰にも素直になれないなんて悲しいじゃないですか。
「人生はお祭りだ。一緒に過ごそう。」