じょり

ハリーとトントのじょりのレビュー・感想・評価

ハリーとトント(1974年製作の映画)
5.0
①ポジティブお爺さん紳士度 100%
②「鬼警部アイアンサイド」検索率 40%
③ラスト夕焼け浜辺で追っかけるシーンで多少微笑みながら目から汗かく率 99%

お年寄り版・穏やか〜なロードムービーの傑作でした。前からずっと見たかったんだな。

最初ハリーはどこにでも居る頭が固そうな年寄りなんですが、失意の立退きも何のその、持ち前の陽気さとコミュ力で他者との交わりを楽しむことといったら!
漱石「草枕」の一節みたいに兎角息苦しい世の中を、過剰に身内や他人に頼らず自らの行動ありきの、懐深いハリーがどんどんカッコよく見えてくる心憎いプロットが巧みであります。ビル・コンティのピアノ曲も本編と同じく心地よくてbrilliant◎
そして終盤、鑑賞者は気付くんです。口だけの年寄ではなく、ハリーは最初から我々よりも人生を探求してたんだと。(始めは心の中で)ジジイなんて呼んですんませんと🙇‍♂️

天真爛漫でかわいいトント。一度この話からトントを消したのを想像してみると…彼がいかに周りの人々の心を潤していたか😭見えない力の象徴じゃないかなトントは。ED思い出しただけで目頭が…
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