よねっきー

スパイダーマンのよねっきーのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(2002年製作の映画)
4.1
2002年の映画にしてはオープニングのCG古臭すぎないか?『ファイト・クラブ』より3年も後に作られてるのにこれ?

などと思わなくもないが、このコミック感と分かりやすさがたぶん当時のヒーロー映画だったんだろう。子供向けの特撮映画を大人も楽しめるくらいのクオリティで作ってる感じだ。この6年後に『ダークナイト』と『アイアンマン』の時代が来て、アメコミ界が一変すると思うと感慨深い。ちっちゃい頃に観た時は、ゴブリンの人が一瞬で白骨化する爆弾がめちゃくちゃ怖かったなあ。今観ると半分お笑いでした。

ツッコミどころは多々あれど、一番面白かったのはMJの握力ですね。あんな速度で落ちてんのにガッシリ掴まれるならスパイダーマン要らなくない?

MJの清々しいほどの尻軽っぷりが、劇中で全く言及されないのが良い味出してる。文化人類学を齧ったオタクが「スパイダーマンの糸は射精のメタファーでござるなwww」みたいなこと言ってるのがおれはあんま好きではないんだけど、たしかに見直してみるとスパイダーキスのシーンとか明らかにエロティックな意味を付与されてるよな。主人公は大いなる力やら大いなる責任やら説教臭いこと言ってますが、親友を裏切ってMJと熱いキスする気持ちよさが最後まで隠しきれてない。ヒーローの動機なんて、そんなもんでいいと思うけどね。
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