Boss2054

SPACE BATTLESHIP ヤマトのBoss2054のレビュー・感想・評価

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)
4.8
昭和の特撮映画で育った身としては、
いくつになってもコノ手の作品には手を出してしまいますよね。

多分、3回目かな?
ディテールを気にし出したらそれこそキリがないト思うのだけれど、
あの戦艦大和が宇宙戦艦ヤマトになって、
大宇宙を飛翔するト云うだけでも、
それも実写で、
ト云うコトであらゆるコトを許しても良い様な気がしますね。

それでも、どうしても気になるのは、
やはり、美術セットでしょうか?
コノ手の作品は、どうしても、比べる対象がスターウォーズやスタートレック になってしまうので、
ちょっとかわいそうな気もするのですが、
まあ、致し方ないですよね。
特撮は結構頑張っていて、
それこそスターウォーズやスタートレックと比較してもそれほど遜色なく思いますし、
宇宙船のデザインやデスラーの表現なんかもなかなかなもんだと思うのですが、
ブリッジを始めとする艦内のセットがどうしてもチープに見えてしまいます。
セットを組む前のデザインの問題もあるト思うんですよね。
スターウォーズだって、エピソード4はそれほど予算もなく、セットだってチープな筈なんだけれど、デザインのセンスが良い様な気がするんですよね。
スターデストロイヤーなんかあの外観にしてあの艦内ト云う感じで、
何の違和感もないですもんね。
やはり、センスなんですかねえ…。

あと気になったのは、
実銃とレーザー銃?を一緒に使うコトの違和感かな。
エイリアン2みたいに実銃で押し通すか、
スタートレックみたいに光線銃?で押し通すか、
どっちかに統一した方が世界観がブレない気がしました。

あとは、お話がやたら昭和的でしたよね。
イヤ、私は大好きですけど…。
海底軍艦、轟天号だって、最後特攻しなかったのに、ね。

あと今回見直して意外だったのは、
虚構度の高い木村拓哉さんや黒木メイサさんより、
現実度の高い西田敏行さんの方がその世界観にマッチしているのは、
何故なんでしょうか?
やはり、演技力なのかなあ…。
凄い世界観にマッチしていて、何の違和感も感じなかった。
こう云う役者さんばかりをキャスティングしたら、
もっと説得力のある作品になったんですかね。
轟天号の神宮寺大佐を演じた田崎潤さん何て、ホントに軍人にしか見えませんでしたからね。

とにかく、年に二本くらい、お正月とお盆くらいは、
コノ手の日本製特撮映画が観たいですね。

海底軍艦、リメイクしてくれませんかね…。
Boss2054

Boss2054